「新しい」に飛び込む君へ

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もうすぐ四月。

これから多くの人が新しい環境へ意を決して飛び込んでいくことだろう。

僕もその内の一人である。

 

 

誰もが、少なからず不安だと思う。

僕も同様に不安だけれど、この不安に関して考えることがあった。

この不安は、きっと「新しい」というものに対する不安だと思うのだ。

 

ここに、僕なりの考えを書き記しておきたい。

 

 

漠然とした「新しい」

 

「新しい」、この言葉はあまりに漠然としすぎていて、そして巨大な存在であるように感じられる。

見え辛くて、巨大。この雲をつかむような感触が僕らを不安にさせるのではないかなと思う。

 

「新しい」を考えるにあたって、これを細分化して改めて見てみることで心の準備ができ余裕を持つことができるのではないかと思う。

 

 

細分化して、それらにアプローチする

 

例えば、大学へ進学する場合。

「新しい」は、「新しい住まい」「新しい土地」「新しい学校」「新しい人」などに分けられるんではないかと思う。

そしてその分けられたより小さな、少しばかり明確になった「新しい」に対してなら、より効果的な考察を行うことができ、きっと不安を取り除く方法を見つけることができるのではと思うのだ。

 

 

まず「新しい住まい」に関しては、例えば一人暮らしならどうやって自炊をするのか、出来れば引っ越す前に練習などすればより良い準備となるだろうし、例えば寮ならその寮ならではの生活ルールなどを下調べしておくことや、設備をホームページなどで見ておくことで準備をすることができる。

 

「新しい土地」に関しては、周辺の地図からどんな店があるのか、遊べる場所があるのかなどを調べておくことで不安を解消することができるだろう。

現地の人にどのように生活しているのか聞いてみるのが手っ取り早いが、その道のプロでもある不動産屋に電話でそのことについて聞いてみる(物件を探している感じで)といいんじゃないかなと思う。

 

「新しい学校」、これは設備についてや科目についてであるが、もしあなたが就職であるならばそれらは職場に置き換えられ、設備や業務内容などに置き換えられるのではないかなと思う。

大学のほうがより分かりやすく、履修すべき単位や関係するであろう教授についてインターネットで調べればかなり想像ができるはずだ。

職場に関しても、設備は調べれば出てくることがあるだろうし、業務内容についても事前にもらっている資料に改めて目を通すことや、似たような会社の業務などを調べてみることで少しは何かつかめるかもしれない。

 

他にもたくさんのアプローチの仕方があるだろうし、もっと細分化できるかもしれない。

 

 

最後に「新しい人」について。

 

これから出会う人々。

これについては実際に会って、ある程度の時間直接接してみなければ絶対的に予測できないものであるが、やはり実際に会う前にどうにか不安を取り除いておきたいものだ。

しかし、先に詮索を行って嫌な印象を与えてしまっては困るし、信用できない情報で偏見を持って接してしまうことは避けたい。

 

 

これから出会う「新しい人」

 

「新しい人」に関しては前もって行動できることは少ないように思われるが、なぜ不安に思うかについて考えて、その考え方を改めることで、この不安について少しは対処できるんじゃないかなと思う。

 

あなたは、「新しい人」を「集団」として捉えていないだろうか。

 

知らない人が集団でいるとき、そこへ一人で向かっていく様を想像すると誰だって不安になるものである。

味方にできるはずなのに、相手を集団だと、自分は一人だと思ってしまうが故に、「新しい人」が敵であるように感じてしまうのである。

 

敵は集団の未知で、そこへ一人で向かっていく。そんなイメージを取り除くためには、飽くまで直接接するべきは「個人一人ひとり」であると考えればいいんじゃないかなと思う。

つまり、あなたは大学や会社という大きな組織へ飛び込むのかもしれないが、これから出会う「新しい人」に関しては、一対一のやり取りの繰り返しだと、そう考えると良いと思うのだ。

もちろん相手を集団として接さなければならない時もあるだろう。そのような時はこちらも集団であることが多いし、それに飽くまでも「直接」接するべきは個人一人ひとりであるという意識が大切ではないのかなと思うのだ。

 

あなたは今、一人だ。目の前に知り合い同士で固まって話しているグループがいる。

それだけ見ると、疎外感も相まってそのグループはなんだか自分の敵なんじゃないかと思ってしまう。

 

しかし、その後改めて一人ひとりと話してみると、実は案外いい人達だった、となることも多い。

一対一で話しているときは相手のいいところを見つけやすいものなのだが、集団を相手にするといいところが見つけづらく、結果一人ひとりさえ敵と見なしてしまうことがあると思う。

「新しい人」を考えるとき、それらは集団という一塊ではなくて、ただの個人(それは個別にみればきっといいところがある)の集まりだと考えるといいのではと思うのだ。

そうやって細分化して心の準備をしておけば、余裕が生まれるんではないかなと思う。

あなたはひとりで、集団である相手に向かっていくわけではない。

あなたとの繋がりができるときというのは、飽くまで個人一人ひとりと接したときなのだ。

前もって考え方を変えておいて、心に余裕を持てたのならば、きっとそういう接し方ができるんじゃないかなと思う。

 

 

色んな「新しい」に向かって

 

漠然と「新しい」に対して向かっていくには、僕らは若すぎる。経験が圧倒的に足りない。

その「新しい」が持つ問題を明確なものにするために、細分化を行って、それら一つ一つに対して事前にアプローチする必要があるのではないかと思う。

そうすれば「新しい」に持っていた不安も、きっと萎んでいくはずなのだ。

 

 

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