HTML&CSS標準デザイン講座

を読んだので、以下感想。

 

標準デザインは大事

本書のタイトルには「標準デザイン」という言葉が含まれている。この標準とはなんじゃろか。
WEBページはIE, crome, firefoxなど多種多様なブラウザを介して表示されている。
ブラウザによってはもちろん、その中のバージョンの違いでさえそれぞれ仕様が異なるため、これら全てのブラウザで的確に等しく動くようなコーディングをしなければならない。そうでないと、ユーザによって全く違うページが表示されてしまうから。この考え方が、「標準デザイン」といえる。

今からWEBページについて勉強しようとする人にとっては、最も新しいHTML5やCSS3についてと考えるのが妥当だと思う。
でも、それらの新規性の高い言語はバージョンの古いブラウザ上では思うように動作しなかったりする場合が無視できない。CSS3が正常に動かないIE8のシェアは、日本で15%もいちゃうわけ(2013時点)。
よって、可能であればどのブラウザでも動く、つまり「標準である」HTML4やCSS2から学んでいって、その上で必要ならHTML5やCSS3へ移っていくという姿勢が大切だと、そういうユーザの視点に立って考えるための思考がきちんと含まれているのが本書の良いところ。
また、言語を体系だって学ぶためには過去にさかのぼって学ぶ必要があって、それをきちんと行うことで、新たな手法が必要とされる理由、それに伴って新しい手法を的確に使う知識が身に付く。この点ではHTML4やCSS3から学ぶことは決して無駄ではないはず。

 

レイアウトが最小限な感じで良い

本書を購入する際、いくつかの類似本とページデザインを比較した。
そこで一番気になったのが、本書は演習として作成するページの全体図があまりないのではないのか?というてんだった。
まあそれは杞憂で、「このコードを書くと"この部分が"変わるよ」と逐次最小限のスペース消費で提示してくれるナイスなデザインだった(立ち読みではあまり文章を追わないため伝わってこなかった...)。
そこでスペースを抑えた分、全体としては幅広い内容を含んでいるように感じる。jQueryについても書かれているし。

 

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まだサッと読んだだけなんで、これから手を動かして身に付けていく予定。
自分のWEBページが欲しいね。

 

HTML&CSS標準デザイン講座 【HTML5&CSS3対応】

HTML&CSS標準デザイン講座 【HTML5&CSS3対応】