あなたは今どこにいる?

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あなたは今どこにいるだろうか。

ここでいう「どこ」とは場所だけでなく、時期や立場などもひっくるめた「どこ」であるが、自分が今どこにいるかを正確に把握できているかどうかということは、時に人生の選択を大きく左右することになる。
当然ながら自分がどこにいるかによって、なすべき行動というのは変わってくるのだ。
「今、自分は何をすべきだろうか」という質問は、「今、自分はどこにいるだろうか」という質問の答えから導けるのではないかと思う。

 

 

未来の自分がどこにいるのかは全く把握できないが、過去の自分がどこにいたのかは、振り返ってみると当時よりはるかに理解できていることが多い。

それらの狭間である「今」の位置は、少しづつ未来へ変化している状態であり、同時に少しづつ過去へ確定している状態である。
故に今を把握することは困難であるが、それは決して不可能なことではない。

 

しかし、自分が置かれている位置というのは、得てして自分自身からは見えにくいものなのである。
灯台下暗しとはよくいったもので、立ち位置を確かめるため自分の足元を見ているときというのは、足元以外の他の物が全く目に入っていない状態であり、極端に視野が狭くなっている状態のだ。
これでは自分がどこにいるかなんてわかるはずないだろう。

 

 

先を行く人

 

今の自分がどこにいるか把握するためには、先を行く人、時間的にも立場的にも先を行く人の助言が心強い味方となる。
振り返ってこそその時の立ち位置が分かることも多く、あなたは今、一年前のあなたに実に有用な助言ができるのではないだろうか。
それと同じようなものである。

先を行く人に、振り返って自分をみてもらい、今の自分がどこにいるように見えるか教えてもらうのだ。
自分の位置を知るために、他人に話を聞くというのは皮肉にも聞こえるが、それが一番の薬なのである。
あなたがどこにいるか一番知っている人、それはあなたではないかもしれない。

 

しかし、先を行く人に自分の立ち位置を教えてもらうには、自分の今の状態を包み隠さず打ち明ける必要がある。
頭で考えて伝えるのではなく、心で伝える必要があるのだ。
日本人は心と心で会話をするのが苦手だとよく言われているが、お互いを心から知ってこそ話せることがあって、それこそが最も有用な助言となるのではないだろうか。

 

 

後を行く人


アドバイスをもらう自分というのは、先を行く人から見ると後を行く人であるが、それと同時に、あなたは様々な人の先を行く人である。
時が経ち、立ち位置が変化していくにつれ人は成長していくが、忘れていくこともある。

あなたにとってそれは、熱意や勢いといったものかもしれない。
後を行く人から、立ち位置の変化によって失ってしまったものを思い出させてもらうといいかしれない。
僕も受験生と話などしていると、あの時持っていた熱意などを思い出す。
それは他では得られない貴重な感覚だと思うのだ。

 

僕は

 

僕は常に自分がどこにいるのか考えるようにしている。
今何をすべきなのか常に考えている、つもりだ。
にもかかわらず答えは出ない。
このブログも、それを見つける一助になると信じている。

 

僕には、本当に良くしてもらっている「先を行く人」がいる。
そして、心から慕ってくれる「後を行く人」がいる。
自分がどこにいるのかは相変わらずよく分かっていないけれど、たくさんの人たちに囲まれて、今を少しでも良くしようと生きている。

あなたは今どこにいるだろうか。