僕らが加速できるステージ

最近、社会人3年目までに~
というような記事をよく見かける。
沢山の社会人がそれぞれの経験を説き、それはスタードダッシュがどのように大切か説いたものや、それ自体はあまり重要ではなく、むしろ失敗した方が良いと説いたものなど様々だった。

だが往々にして、彼らはこの3年でどのようにか行動すべきで、それによって今後の社会人生活が大きく変化していくとしていており、もはや決定されるとまで書かれていることもあった。

何事も始まりは大切だということはわかるが、僕はまだ学生でそれらの記事を眺めていても大変そうだなと思うことしかできない。
社会人でない僕にとって、仮に納得できるような気がしても、それは多分まやかしなんだろう。

しかし長い社会人生活では、あくまで初めの3年こそがスタードダッシュとなるようだ。

だったら、大学生活ではどのくらいの期間がスタートダッシュの期間なんだろうか。
院卒の24で就職し、60で退職するとする。そしたら3/36つまり全体の1/12がスタートダッシュの期間だから、大学生活が4年だとすると入学してからその11分の1、つまりたった4ヶ月余りしかスタートダッシュと捉えて良い期間は無いということである。
このたった4ヶ月で今後の学生生活が大きく左右される・・・。
社会人としてすでに働かれている人からしたら学生生活自体短いものだと思われるかもしれないが、僕にとっては目の前に広がる大きな試練の時であって、それがたった4ヶ月で決定すると考えると身震いする。

4ヶ月で何が出来るだろう?
そして振り返った後、その4ヶ月でなにをすれば良かったと思うんだろう。

もちろん完全な答えなんてわからないけど、とりあえず分かるのはスタートダッシュだと思っていいのはそんだけの期間しか無いと言うことだ。

陸上競技100mでは、その最高速度に達するまで加速するステージというのは初めのスタートダッシュだけであり、そこからはその速度を維持、そして後半は(たった100mなのに)スピードは落ちていく一方なのだ。

僕ら大学生は、そんな小さな時間を過ぎたらもう、加速するためのステージなど用意されていないのかもしれない。

そんなことを考えた。

僕はそこでしっかりと、加速できるのだろうか。