共有するために
僕の大学では真ん中に大きな広場があって、そこでいっつもジャグリングのサークルが練習をしています。
最近までずっと、僕はそれを見ながら、なんでそんなことに時間を使うんだろうと思ってました。
僕は先月アジアに派遣プログラムの一環で行ってきました。
僕は英語には少しばかり自身があって、日本から多くのメンバーが派遣される中でも自信満々でその派遣に臨んだんですけど、面白いことがあったんです。
日本人側の自己紹介をしている時です。
ある英語が全然できない人がいて、その前に僕が自己紹介をするという順番でした。
僕は準備していたものをただ言って終わり、といった感じで何事もなく終えたんですけど、その人はどうするのだろう、といった状態。
その人はとりあえず自分の名前と専攻くらいは言えたんですけど、やっぱりそこでもう詰まっちゃったんですね。
皆がどうするのかなあと思っていると、なんとその人は突然
ダンスやります
といって踊り始めたんです。
なんだそれ!と思ったんですけど、これがもう大ウケ。
どんなに流暢に、中身のある話をしたやつより印象に残ったんじゃないかと思います。
驚いたし、本当に尊敬しました。そういったこともできるのかと。
自己紹介なんて結局どんだけ印象を残せるかってことなんですから、その人は大成功だったはずです。
他にもその後、現地の人とビリヤードをする機会があったんですけど、僕はちょこちょこやってたので、一緒に楽しくプレイすることができました。
ビリヤードやったことない人にはそんな機会は訪れなかったでしょう。
もちろん、自分の趣味の話が合って仲良くなった人たちも大勢いました。
それを持ってるかどうかで、コミュニケーションの幅がグッと変わるんです。
結局僕が何を言いたいかというと、
趣味をたくさん持っているということは、それだけ他人と共有できるものを持っている、といえるのではないかと、そういうことです。
共有できるものがあればあるほど、一気に距離は近づくはずです。
ダンスなどは特に、言語の壁を越えて共感できる素晴らしいものかと。
きっと、ジャグリングもそうなんです。
今は、ジャグリングの練習を一生懸命やっている学生をみると、ジャグリングができるというのが羨ましいと思うようになりました。すごいなあと。
彼らがいつかそれを披露して、何かを共有できるといい。